Books


書名盤歴記録年譜写真対話評伝逸話評論対談
主要構成内容、主要ではないが多少扱ってはいる、ほとんど扱っていない、−:扱っていない
「記録」は演奏会記録(日程)、「対話」はカラヤン他へのインタヴィュー、「対談」は批評家等のもので鼎談・座談会も含む。
DIE GROSSEN INTERPRETEN-------
『アーチスト・ライブラリー』------
『カラヤン −人と芸術−』-------
『カラヤンの世界』------
『カラヤン カタログ』-------
『THE WORLD OF KARAJAN』---
『奇跡の人』-----
a Discography--------
『カラヤンとカラヤンの時代』-------
『ベルリン・フィルとともに』------
『カラヤン&ベルリン・フィル』----
『落日の交響楽』--------
『ベルリン・フィルハーモニー』--------
『ザ・オーケストラ』-----
『カラヤン 栄光の裏側に』--------
『レコードうら・おもて』-----
『グレン・グールド変奏曲』---------
Discographies-------
DER GROSSE BILDBAND-------
『カラヤン 帝王の光と影』------
『フルトヴェングラーかカラヤンか』------
『カラヤン 自伝を語る』-----
『ウィーン・フィルとの旅』-------
『ことばの止むところに…』----
『カラヤンの帝王学』------
『カラヤンの遺言』----
『巨匠カラヤン』-------
HERBERT VON KARAJAN und die Salzburger Festspiele---
『カラヤンの生涯』-----
『マエストロたちとの対話』------
『カラヤン全軌跡を追う』---
『巨匠神話』-------
『カラヤンv.s.バーンスタイン』----
『ウィーン楽友協会合唱団との40年』-------
『カラヤンの謎』------
『カラヤンとデジタル』-------
『カラヤン調書』-----
Karajan Eine Hommage an den großen Dirigenten------
philharmonic autocrat1--------
『ヘルベルト・フォン・カラヤン』----
philharmonic autocrat2-------
『カラヤンとウィーン国立歌劇場』-----
『指揮台の神々』--------
『マエストロ』-------

以上はこのページで紹介する書籍の内容について一覧にしたものです。
一覧としての見やすさのため、書名は略している場合があります。
書名をクリックすると、解説部分に飛びます。

以下はそれぞれの詳細を発行順に挙げてあります(日本語訳がある場合は、日本での発行順)。


▲UPDIE GROSSEN INTERPRETEN HERBERT VON KARAJAN

ドイツ語による評伝と写真。
「DIE GROSSEN INTERPRETEN」という演奏家シリーズ本のなかの一冊。


▲UP『アーチスト・ライブラリー ヘルベルト・フォン・カラヤン』

評伝と写真。
日本語版には当時発売中のレコード目録が掲載されている。


▲UP『カラヤン −人と芸術−』

カラヤンの本格的な評伝としては初めて出版されたもの。
第1回ザルツブルグ復活祭音楽祭の開催がクライマックスになっている。




▲UP『カラヤンの世界』

原書は全く別の2冊であり、前編の「現代の奇蹟カラヤン」は『Das Wunder Karajan』、後編の「カラヤン伝説」は『Anekdoten um Herbert von Karajan』である。
逸話集は訳者の判断により、訳出時に一部割愛されている。
2種の表紙がある模様。


▲UP『カラヤン カタログ303 盤歴カラヤン』

雑誌『ステレオ』に連載されたディスコグラフィーをまとめたもの。
カヴァー裏側が簡単な年表になっている。


▲UP『THE WORLD OF KARAJAN カラヤンの世界』

様々な種類の文章が掲載された総合本だが、メインは写真。
なお、逸話は前述の「カラヤン伝説」(『カラヤンの世界』所収)から採られている。


▲UP『奇跡の人−カラヤン』

戦前時代から、主に復活祭音楽祭あたりまでの事績が語られている。
巻末にかなりの量のディスコグラフィーがある。


▲UPHERBERT VON KARAJAN a Discography

アンソニー・ウィリアムズ編によるカラヤンのディスコグラフィー。
約40ページの、書籍というより小冊子。


▲UP『カラヤンとカラヤンの時代』

8人の批評家による評論集。
評論6編に、対談が1編が収められている。


▲UP『カラヤン HERBERT VON KARAJAN - ベルリン・フィルとともに』

1981年の来日を記念して出版された写真集。


▲UP『レコード芸術別冊 カラヤン&ベルリン・フィル』

年譜やディスコグラフィーが充実している。
『カラヤン全軌跡を追う』のディスコグラフィーが事実情報のみコメントしているのに対して、こちらのディスコグラフィーは編者の主観的感想が多分に盛り込まれているため、読み物として面白い。
カラヤン生前の書物のため、ディスコグラフィー等は無論完璧ではない。


▲UP『落日の交響楽 フルトヴェングラーからカラヤンへ』

著者が様々な印刷媒体に発表した30編近くの評論まとめたもの。
カラヤンのレコーディング風景見学記などがある。


▲UP『ベルリン・フィルハーモニー 栄光の軌跡』

カラヤン時代のBPOのインテンダント、シュトレーゼマンによる回想録。
全体の半分近くがカラヤンに関する記述である。


▲UP『ザ・オーケストラ』

原書は1983年出版で、ドイツ国内だけで10万部を売り上げた。
日本語版には「帝王カラヤンとベルリン・フィルの全貌」というサブ・タイトルがつく(本紹介での書名は奥つけに依った)。


▲UP『カラヤン 栄光の裏側に』

カラヤンの伝記出版を断られた著者が暗い怒りにまかせて書いたといわれる評伝。
ナチ時代について詳しい。


▲UP『レッグ&シュヴァルツコップ回想録 レコードうら・おもて』

EMIのプロデューサ、故ウォルター・レッグの膨大な量の評論・書簡・メモ・自伝草稿を、夫人のエリザベート・シュワルツコップがまとめた回想録。
「ヘルベルト・フォン・カラヤン」という一章がある他、その他の章にも頻繁にカラヤンの名前が登場する。
また冒頭にカラヤンが序文を寄せている。
ディスコグラフィー、写真は無論レッグのものである。


▲UP『グレン・グールド変奏曲』

グレン・グールド自身やその周辺にいた人々が書いた批評・回想の文章をまとめたもの。
カラヤンによる序文がある。


▲UPDiscographies
1:From Adam to Webern : the recordings of von Karajan
2:Philharmonia Orchestra : complete discography

輸入書籍。
2部に分かれたディスコグラフィーで、第1部がカラヤン、第2部がフィルハーモニア管弦楽団のものである。
Huntによるカラヤンのディスコグラフィーはこの後、2度改訂版が出版された。
写真は数は少ないが、第2部に当時の演奏会の告知ポスター等、珍しいものが収録されている。


▲UPHERBERT VON KARAJAN
DER GROSSE BILDBAND

カラヤンの75歳を記念してドイツ・ポリドールより出版された写真集。
外国書籍である。
Kraus Geitelによる序文及び、巻末の年譜は、ドイツ語・英語・フランス語・イタリア語が同時収録されている。


▲UP『カラヤン 帝王の光と影』

著者はカラヤンのヨット仲間。


▲UP『フルトヴェングラーかカラヤンか』

著者はBPOの主席ティンパニ奏者。


▲UP『カラヤン 自伝を語る』

カラヤンからの聞き書きによる伝記。


▲UP『カラヤン、ウィーン・フィルとの旅』

1959年の40日間に渡るウィーン・フィルハーモニー管弦楽団世界ツアーに同行した作者のルポルタージュ。


▲UP『カラヤンの音楽を語る ことばの止むところに…』

評論集。
原書は、カラヤンの80歳の誕生日記念として出版された。日本語版にあたって多少割愛されている。
カラヤン財団の研究結果等があり、冒頭にムターが文を寄せている。
編者の1人であるヴァルター・ジーモンはカラヤンの主治医。


▲UP『カラヤンの帝王学』

著者は龍角散社長。
ルポルタージュではなく、他書を参考文献として描かれているビジネス書。


▲UP『カラヤンの遺言』

ほぼ全編がカラヤンへのインタヴィューで構成されている。
巻末にカラヤン自身の演出によるオペラ作品上演記録と、フィルモグラフィーがある。


▲UP『巨匠カラヤン』

写真集。


▲UPHERBERT VON KARAJAN und die Salzburger Festspiele

カラヤンとザルツブルグ音楽祭の歴史を辿った大型書籍。
舞台写真、上演ポスターやスケジュール表などがふんだんに収録されている。
解説や引用されているインタヴィュー等はドイツ語。


▲UP『カラヤンの生涯』

全般的に過不足なく描かれた標準的評伝。枚数は少ないものの面白い写真が掲載され、さらにカラヤン自身による原稿である「プローベ(リハーサル)」、「音響再生技術」の2部が収録されている。
巻末のディスコグラフィーは未訳だが充実している。


▲UP『マエストロたちとの対話』

カナダのラジオ番組のために収録されたインタヴィューをまとめたもので、カラヤン以外に、ショルティ、ジュリーニ、アバド、オーマンディー、ムーティ、レヴァインが登場する。


▲UP『ONTOMO MOOK Herbert von KARAJAN カラヤン全軌跡を追う』

月刊誌『レコード芸術』に全IV期42回に渡って連載されたディスコグラフィー(「名演奏家ディスコグラフィ ヘルベルト・フォン・カラヤン」)及び、同誌の追悼号(「特集 ”カラヤンの軌跡” 偉大なるマエストロの素晴らしき世界」)等に掲載された同曲異演盤をまとめたムック。
ディスコグラフィー、演奏会記録とも極めて充実しており、とくにディスコグラフィーは、正規契約以外扱っておらず、また膨大な量のミス・誤植があるものの、ほとんどの録音に初出のジャケット写真が掲載されているなど、かなり力が入れられている。
年表は『カラヤン&ベルリン・フィル』に掲載されたものに手が入れられて再掲載されている。
資料としては最強の一冊。


▲UP巨匠マエストロ神話 だれがカラヤンを帝王にしたのか』

ビューローから現代の指揮者までがほぼ時代順に追われている指揮者全体の評伝で、「だれがカラヤンを帝王にしたのか」という日本語版のサブ・タイトルがつき、カヴァー表紙に写真も扱われているが、カラヤンは全18章中の一章で扱われ、全体として具体的にはほとんど登場しない。
なお、奥つけ上は、前述の『カラヤン全軌跡を追う』と同じ発行日である。


▲UP『CDジャーナル ムック 対決! カラヤンv.s.バーンスタイン』

程度の低い評論集。


▲UP『写真集 カラヤン ウィーン楽友協会合唱団との40年』

1987年、カラヤンとウィーン楽友協会合唱団の協演開始40周年を記念して出版された写真集。
原書はウィーン楽友協会合唱団の出版である。
写真は古いものも多く、また素人撮影のものまであるが、全体として非常に好ましい雰囲気の写真集。


▲UP『「超」音楽伝説 カラヤンの謎』

全編が他書からの稚拙な転用で埋めつくされている。


▲UP『カラヤンとデジタル こうして音は刻まれた[改訂版]』

1997年に出版された「音の博物誌」と題されたCD-ROMつき書籍が初出。CD-ROMなしのものも同時に発売され、その後98年に改訂版が発行された。
エジソンのよる蓄音機の発明からデジタル録音が開発されるまでの歴史が書かれている。
「カラヤンとデジタル」という題名は明らかに不適当である。


▲UP『叢書・20世紀の芸術と文学 カラヤン調書』

英語版『THE KARAJAN DOSSIER』からの訳出であるが、原書はドイツ語の『Herbert von Karajan Der philharmonishe Alleinherscher(ヘルベルト・フォン・カラヤン フィルハーモニーの独裁者)』(M&T Verlag社)で、たいそうな邦題がつけられているが、重訳である。
他書ではほとんで触れられていないカラヤン・コンクールについて詳しい。
著者のクラウス・ラングは、第2次世界大戦直後にソヴィエト軍によって持ち去られたままになっていた戦前ドイツの録音物の返還交渉にあたった人物であるが、本書ではそのことについては触れられていない。


▲UPKarajan Eine Hommage an den großen Dirigenten

『マエストロ、マエストロ!』を元に制作されたCDつき書籍。
巻末にはライヴ盤も含むディスコグラフィーと、関連文書一覧等もある。


▲UPphilharmonic autocrat1
the discography of herbert von karajan

ジョン・ハントによるディスコグラフィーの2000年版。
輸入書籍。
以前、1987年版と1993年版が存在した。
見た目は『カラヤン全軌跡を追う』より寂しく、また構成上初出の組み合わせ曲目もわかりづらいが、正規契約以外の録音についても記述がある他、発売如何に関わらず、ラジオやテレヴィで放送された曲目も完全ではないが掲載されており、今後発売される新たなライヴ盤にも、自動的に対応していることになる。
ディスコグラフィーとしては『カラヤン全軌跡を追う』と並んだ一級資料。




▲UP『ヘルベルト・フォン・カラヤン』

『カラヤンの遺言』の作者であり、音楽批評家のリチャード・オズボーンによる、ほぼ決定版といっていい伝記。
日本語訳で上下合わせて約1,100ページ(原稿用紙約2,800枚)、原書でも850ページを越す大著。
さまざまな時代の資料と関係者へのインタヴィューを駆使して描かれており、また『カラヤンの生涯』に収録されたカラヤン自身の評論である「リハーサルについて」が再録されている。
巻末には録音如何に関わらず、カラヤンが演奏した全ての曲目の作曲家別リストがあるが、資料的な価値はあまりない。


▲UPphilharmonic autocrat2
the concert register of herbert von karajan

ジョン・ハントによるカラヤンの生涯全演奏会記録。
輸入書籍。
演奏会告知ポスター等の珍しい写真も数葉収録されている。


▲UP『カラヤンとウィーン国立歌劇場 ひとつの時代の記録』

1997年にオーストリアで出版された写真集。
舞台写真や当時の新聞に掲載された批評など、珍しいものが多く収録されている。


▲UP『指揮台の神々 世紀の大指揮者列伝』

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団エキストラ(チェロ)の著者による指揮者の評伝。
カラヤンの他にビューロー、ハンス・リヒター、ニキシュ、マーラー、トスカニーニ、ワルター、クレペンラー、フルトヴェングラー、クナッパーツブッシュ、ベーム、バーンスタイン、ラトルが採りあげられている。


▲UP『マエストロ 第I巻』

原書は1982年の発行。
23人の指揮者を採りあげた500ページを超す大著だが、日本語版は4分冊。
著者による指揮者へのインタヴィューと評伝が中心となっている。