| No.744 | 投稿日時: | 2002/10/06(日) 02:03 <↑親記事:No.743> |
| 投稿者: | K <E-Mail> |
こんばんは、はじめまして。
> さて、私がお伺いしたいのは、
> 私はニューヨークに住んでいるのですが、
> ソニーから出ているカラヤンのベートーヴェン第9のDVDが、
> 近くのtower recordsで約$20で売られていて、
> ずっと買おうか買うまいか気になっているのですが、
> この演奏および映像の出来はどうなんでしょうか。
演奏の出来、というのは難しいご質問ですね。
カラヤンのベートーヴェンにおおむね満足できる方であれば、この映像作品にも取り立ててご不満はないかと思います。
映像(編集)の出来の方、私はカラヤンの映像作品ではライヴ収録のものの方が圧倒的に好きですので、他の多くのスタジオ収録作品同様、こちらもあまり好きにはなれません。
オーケストラと合唱団が一緒に写るカットというのがほんのわずかしかなく、閉塞された息苦しさがあります。
> 世間的には、77年silvesterのライヴが評判がよいようで、
> 私も日本にいたときVHSで持っていて見ていたのですが、
> カラヤンは元気に振りまくっている一方で、
> 演奏は「なんか晩年の深みがないなあ」
> という印象を持っていて、
> いまいち気に入っていません。
私も77年の映像は大好きですが、この作品については演奏内容ではなく、そのライヴとしての勢いを楽しむものだと私は思っています。
演奏自体は「深み」以前に、きめの細かさがないように思えます。
> 他方、ソニーのDVDでの独唱陣は、
> 前述の77年や80年代のCDほどのビッグネームではないので、
> 弱いのではないかという印象を持っています。
これはたぶん、それほど心配されることではないと思います。
たとえば第4楽章のバリトンのレチタティーヴォの開始部分は、他を聞き慣れていると多少違和感がある歌い出しかも知れませんが、数回繰り返して聴いてくると、なかなか味わい深く思えてきます。
> あと、このDVDの録音セッションですが、
> パッケージには83年9月となっていますので、
> 80年代のCDとあまり傾向が変わらないのかな、
> とも思っています。
これはSONYの間違いです。
83年9月というのは、つまりDGへの録音と同じセッションということで、実際このときにも撮影はされたそうなのですが、SONYのDVDに収録されているのは、それから3年後の86年のものです。
この映像作品による交響曲第9番は、公式・非公式を問わず、現在までに発売されているカラヤンのこの曲の最後の演奏です。
http://www.karajan.info/cgi/filmography.cgi?keys1=F101
以上、お役に立つかどうかわかりませんが、私の印象を書いてみました。
最後にひとつつけ加えますと、この映像作品をいままでご覧になったことがなく、しかも身近で$20で購入出来るのであれば、「大失敗した、金返せ」というようなことにはまずならないと思いますよ。