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No.407投稿日時:2002/01/22(火) 01:08  <↑親記事:No.399>
投稿者:都志見 <E-Mail>

補足

マーラー5番のリハーサルですが、UNITEL制作のドキュメンタリーでも出てきます。それには他に、1978年ジルヴェスターのベートーヴェン9番のリハーサルや、1978年イースターでの「フィデリオ」のリハーサル(ベーレンスやマティスがいる)なども収められているので、1977年末から1978年頭の頃のものではないかと思います。来日したときに日本での公演曲目をリハーサルせず、帰国してから演奏することになっていたマーラー5番をリハーサルしていたということで、問題視(日本の聴衆を疎かにしている、のような)されたのがこのころでしょうか。

一般的には発売されていないCOSMOTELのベートーヴェン9番ですが、フルートにツェラーが映っているので、「全軌跡」などでも指摘されているように、撮影は1967年頃行われたのではないかと思います。ちなみにこの作品、演奏は素晴らしいのですが、映像のほうは制作者がお蔵入りにしたくなるのがわかるようなものです(特にオーケストラのみの部分)。あえて種明かしはしませんが、「全軌跡」P.76左上の写真はおそらくこの収録の際のものでしょう。

COSMOTEL初期のモノクロ作品は、正式にリリースされたシューマンほどではないものの、本番の演奏の前に「おまけ」がついていたようです。モーツァルトの協奏曲ではカラヤンとメニューインの雑談(「美しく青きドナウ」のやつです)、ベートーヴェンの5番は若手指揮者に第2楽章頭のリハーサルを伝授。何かのドキュメンタリーものに収められていた「ティル・オイレンシュピーゲル」のパターンです。なぜ第2楽章頭かというと、ヴィオラ以下の中低弦だけ楽員がいれば形になるからのようです。そしてドヴォルジャークが音楽評論家(?)との対談による楽曲(というより作品のバックグラウンド)の解説です。カラヤンはもっぱら訊き役で、最後に何かの意見を求められて「それではこの後の私の演奏でお答えしましょう」となって、本番演奏になります。

これらの作品はCOSMOTELと放送局(ORFとかWDR)の共同制作なのですが、上記「ティル・オイレンシュピーゲル」も同時期の制作、ただし権利が放送局側にいったものではないかと思います。パリ管との「幻想」やRAIでの「戴冠ミサ」がリリースされないだけでなく、UNITELのカタログに載ってさえいないのも同様の理由ではないかと思います。

ちなみに、どの曲のことでだったのか忘れましたが、カラヤンがこのシリーズに対する意気込みを語っているのですが、そこではそのシリーズで「春の祭典」も取り上げるつもりだと言っています。ハッタリで言っていた可能性が高いのですが、実現していたら凄かったでしょうね。



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