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No.743投稿日時:2002/10/05(土) 04:46  <親記事>
投稿者:falcon 11 <E-Mail>

ソニーのベートーヴェン第9

初めて投稿させていただきます。
ここにこられる皆さんの博識ぶりにいつも感嘆しております。

さて、私がお伺いしたいのは、
私はニューヨークに住んでいるのですが、
ソニーから出ているカラヤンのベートーヴェン第9のDVDが、
近くのtower recordsで約$20で売られていて、
ずっと買おうか買うまいか気になっているのですが、
この演奏および映像の出来はどうなんでしょうか。
世間的には、77年silvesterのライヴが評判がよいようで、
私も日本にいたときVHSで持っていて見ていたのですが、
カラヤンは元気に振りまくっている一方で、
演奏は「なんか晩年の深みがないなあ」
という印象を持っていて、
いまいち気に入っていません。
他方、ソニーのDVDでの独唱陣は、
前述の77年や80年代のCDほどのビッグネームではないので、
弱いのではないかという印象を持っています。

あと、このDVDの録音セッションですが、
パッケージには83年9月となっていますので、
80年代のCDとあまり傾向が変わらないのかな、
とも思っています。

いずれにせよ、ソニーのベートーヴェン第9のDVDをお持ちの方、
感想をお聞かせください。


No.744投稿日時:2002/10/06(日) 02:03  <↑親記事:No.743>
投稿者:K <E-Mail>

Re: ソニーのベートーヴェン第9

こんばんは、はじめまして。

> さて、私がお伺いしたいのは、
> 私はニューヨークに住んでいるのですが、
> ソニーから出ているカラヤンのベートーヴェン第9のDVDが、
> 近くのtower recordsで約$20で売られていて、
> ずっと買おうか買うまいか気になっているのですが、
> この演奏および映像の出来はどうなんでしょうか。

演奏の出来、というのは難しいご質問ですね。
カラヤンのベートーヴェンにおおむね満足できる方であれば、この映像作品にも取り立ててご不満はないかと思います。
映像(編集)の出来の方、私はカラヤンの映像作品ではライヴ収録のものの方が圧倒的に好きですので、他の多くのスタジオ収録作品同様、こちらもあまり好きにはなれません。
オーケストラと合唱団が一緒に写るカットというのがほんのわずかしかなく、閉塞された息苦しさがあります。

> 世間的には、77年silvesterのライヴが評判がよいようで、
> 私も日本にいたときVHSで持っていて見ていたのですが、
> カラヤンは元気に振りまくっている一方で、
> 演奏は「なんか晩年の深みがないなあ」
> という印象を持っていて、
> いまいち気に入っていません。

私も77年の映像は大好きですが、この作品については演奏内容ではなく、そのライヴとしての勢いを楽しむものだと私は思っています。
演奏自体は「深み」以前に、きめの細かさがないように思えます。

> 他方、ソニーのDVDでの独唱陣は、
> 前述の77年や80年代のCDほどのビッグネームではないので、
> 弱いのではないかという印象を持っています。

これはたぶん、それほど心配されることではないと思います。
たとえば第4楽章のバリトンのレチタティーヴォの開始部分は、他を聞き慣れていると多少違和感がある歌い出しかも知れませんが、数回繰り返して聴いてくると、なかなか味わい深く思えてきます。

> あと、このDVDの録音セッションですが、
> パッケージには83年9月となっていますので、
> 80年代のCDとあまり傾向が変わらないのかな、
> とも思っています。

これはSONYの間違いです。
83年9月というのは、つまりDGへの録音と同じセッションということで、実際このときにも撮影はされたそうなのですが、SONYのDVDに収録されているのは、それから3年後の86年のものです。
この映像作品による交響曲第9番は、公式・非公式を問わず、現在までに発売されているカラヤンのこの曲の最後の演奏です。

http://www.karajan.info/cgi/filmography.cgi?keys1=F101

以上、お役に立つかどうかわかりませんが、私の印象を書いてみました。
最後にひとつつけ加えますと、この映像作品をいままでご覧になったことがなく、しかも身近で$20で購入出来るのであれば、「大失敗した、金返せ」というようなことにはまずならないと思いますよ。


No.745投稿日時:2002/10/07(月) 13:36  <↑親記事:No.744>
投稿者:falcon 11 <E-Mail>

Kさん、お返事ありがとうございます。
購入を前向きに検討します。

> 83年9月というのは、つまりDGへの録音と同じセッションということで、実際このときにも撮影はされたそうなのですが、SONYのDVDに収録されているのは、それから3年後の86年のものです。

ついでで恐縮ですが、
どうしてこういうことになったのか、事情をご存知ですか。
CDでも83年のものは出ているので、
出来に満足していないとは考えにくいのですが。
単にバルツァとの喧嘩が影響したとか、
あるいは、何か、カラヤンに意図があったのでしょうか?


No.746投稿日時:2002/10/08(火) 00:30  <↑親記事:No.745>
投稿者:K <E-Mail>

事情

こんばんは、

> ついでで恐縮ですが、
> どうしてこういうことになったのか、事情をご存知ですか。

そこまではわかりませんが、この時期のカラヤンの映像作品には、複数の撮影をおこなったものがいくつかあるようです。
たとえばヴィヴァルディの《四季》、EMI盤と同時期にどこかの宮殿でVPOと撮影していますが、発売されたのはずっとあとのBPOとのライヴです。
ドイツ・レクィエムもDG盤と一緒に撮影していても良さそうなものですが、こちらも全然違う時期の違う歌い手とのものが発売されています。

> CDでも83年のものは出ているので、
> 出来に満足していないとは考えにくいのですが。

それだけカラヤンにはこの曲への執着があったのではないでしょうか。

> 単にバルツァとの喧嘩が影響したとか、
> あるいは、何か、カラヤンに意図があったのでしょうか?

バルツァとの喧嘩は85年の夏から86年の夏までのあいだにおこっているので、確かに時期としては符合しますね。
最終的には和解したようですが。
この映像作品での演奏はCDとして復活祭音楽祭の会員に配布されたようで、ファン・サービスのための録音セッションでついでに撮影したのかも知れません。
普通に考えると、逆ですが。
それから日本盤LDの帯には、この演奏こそカラヤンにとってのこの曲の「結論」という宣伝文句がありました。
カラヤンの「結論」では、この曲に若々しさを求めていたのでしょうか。
だったら先に合唱団を変えろと言いたいですが(w。


No.755投稿日時:2002/10/09(水) 13:20  <↑親記事:No.746>
投稿者:falcon 11 <E-Mail>

Re: 事情

Kさん、ありがとうございます。

> そこまではわかりませんが、この時期のカラヤンの映像作品には、複数の撮影をおこなったものがいくつかあるようです。
> たとえばヴィヴァルディの《四季》、EMI盤と同時期にどこかの宮殿でVPOと撮影していますが、発売されたのはずっとあとのBPOとのライヴです。
> ドイツ・レクィエムもDG盤と一緒に撮影していても良さそうなものですが、こちらも全然違う時期の違う歌い手とのものが発売されています。
>

なるほど。
第9だけが例外ということではないんですね。

> それから日本盤LDの帯には、この演奏こそカラヤンにとってのこの曲の「結論」という宣伝文句がありました。
> カラヤンの「結論」では、この曲に若々しさを求めていたのでしょうか。
> だったら先に合唱団を変えろと言いたいですが(w。

確かに、カラヤンの演奏で合唱団が入るものは、「合唱がなんとかならんのか」と思うことが多いですね。特に80年代のものは。



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